ワイヤーハーネスとは?
ワイヤーハーネス(Wire Harness / W/H)とは、自動車や機器の内部で電力や信号を伝達するために、複数の電線・コネクタ・端子・保護材などを束ねて一体化した組立部品です。自動車の「神経」と「血管」に例えられ、1台の自動車に使われるワイヤーハーネスの総延長は約5kmに達します。
コネクタとは?
コネクタとは、電線と電線、あるいは電線と機器を着脱可能な形で電気的に接続する部品です。自動車用コネクタには防水性、耐振動性、耐熱性が求められ、1台の自動車には数百個のコネクタが使用されます。住友電装は1976年に世界初の自動車用防水コネクタを開発しました。
高圧ハーネスとは?
高圧ハーネスとは、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)に搭載される高電圧(60V超〜1000V程度)の電力を伝送するワイヤーハーネスです。電磁シールドや絶縁設計が求められ、一般の低圧ハーネスとは異なる専用の設計・製造技術が必要です。
バッテリー配線モジュール(BBM)とは?
バッテリー配線モジュール(Battery Busbar Module / BBM)とは、HEV・EVの高圧バッテリ内で電池セル同士を直列に接続するための配線ユニットです。バスバー(銅板の導体)と電圧検知用ハーネスを樹脂ケースに一体化し、バッテリの組立工数を削減します。
ジャンクションブロック(JB)とは?
ジャンクションブロック(Junction Block / JB)とは、自動車の電源分配と回路保護を集約した電装部品です。ヒューズ、リレー、バスバーなどを一体化し、バッテリーからの電力を各電装品に効率的に分配します。
ECU(電子制御ユニット)とは?
ECU(Electronic Control Unit)とは、自動車の各システムを電子的に制御するコンピュータユニットです。エンジン、トランスミッション、ブレーキ、エアバッグなどの制御を担い、現代の自動車には100個以上のECUが搭載されることもあります。
セントラルゲートウェイとは?
セントラルゲートウェイ(Central Gateway / CGW)とは、車両内の複数のネットワークドメイン(CAN、LIN、Ethernet等)を統合的に管理し、データを中継する装置です。外部ネットワークからの不正アクセスを防ぐセキュリティ機能も担います。
CASEとは?
CASEとは、Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとった、自動車業界の変革トレンドを示す用語です。住友電装はCASE各領域で必要とされる車載インフラを提供しています。
SerDes(サーデス)とは?
SerDes(Serializer/Deserializer)とは、並列データを直列データに変換(Serialize)して伝送し、受信側で再び並列データに戻す(Deserialize)通信技術です。車載カメラやディスプレイ接続など、高速・省配線のデータ通信に使われます。
e-STEALTH(イー・ステルス)とは?
e-STEALTH(イー・ステルス)とは、住友電装が推進するワイヤーハーネス製造のスマートファクトリー構想です。自動化率50%の達成を目指し、AI・IoT・ロボティクスを活用した生産革新に取り組んでいます。
光ハーネスとは?
光ハーネスとは、銅線に代わり光ファイバーを使用した次世代の車載通信ハーネスです。電磁ノイズの影響を受けず、銅線の数十倍以上の伝送速度を実現します。自動運転やコネクテッドカーで必要とされる大容量データ通信への対応策として開発が進んでいます。
アルミハーネスとは?
アルミハーネスとは、従来の銅線に代わりアルミニウム導体を使用したワイヤーハーネスです。アルミニウムは銅の約3分の1の比重のため、大幅な軽量化が可能です。接合信頼性の確保が技術的課題でしたが、住友電装は独自の端子・接続技術でこれを克服し、量産化に成功しています。
ワイヤーハーネスの世界シェア上位企業は?
自動車用ワイヤーハーネスの世界市場は、住友電装グループ(住友電工グループ、シェア約24%)、矢崎総業グループ、Aptiv(旧デルファイ)、Leoniなどの大手企業が上位を占めています。住友電装グループは世界の自動車約4台に1台にワイヤーハーネスを供給しています。